Nishida Koji ブログアーカイブ

No.109 「こだわりからの卒業と授かりもの ~その1~」

hitorigoto

ひとりごとNo.24で触れた「こだわり」について、語ってみたい。

我々夫婦は、結婚後すぐには子供を望まなかった。
「胎児期における両親の愛情は、その子の人間性を左右する。」
私は固くそう信じている。母親が妊娠を戸惑ったり、父親が避妊の怠りを後悔するなど、あってはならない。
二人が心から子供を望むまでは、慎重にことを進めよう。
これが、我々夫婦の授かりものに対するこだわりだった。 

結婚当初は二人とも仕事に夢中だった。
同居よりも仕事を優先し、私が千葉、妻が岡山在住という二重生活を選択した。
仕事が何より面白くかつ誇りに感じていた。また、いつまでも恋人同士のような関係が心地好かった。
そんな自由気ままな日々は瞬く間に過ぎ、いつしか6年の月日が流れていた。
私は四十路の入口にさしかかっていた。

お互いの両親のこと、将来のこと、家族計画のこと、それらを真剣に考えるときを迎えた。
突っ走ってきた仕事にも余裕がうまれていた。
話し合いを進めた結果、我々は親になることを望み、「授かりもの」を神に託することを決めた。 

しかし、授かりものは我々のもとに降りてきてくれなかった。

我々はあまり気にかけることもなく日常の生活を続けた。

また、瞬く間に2年という月日が流れていた。

2008年9月
#109 こだわりからの卒業と授かりもの ~その1~