Nishida Koji ブログアーカイブ

No.38 「役割」

hitorigoto

つい先日終了したゼミ夏合宿での出来事。

夏合宿は1年生が企画運営を担当する。
今年はこれまでにない大所帯となったため、各担当責任者もそれぞれの任務を遂行するのに必死だった。
そんな中、その出来事は初日の夕食時におこった。

合宿中、私はゼミ生一人一人と個人面談をすることにしている。今年は人数が多いため休憩時間もすべて面談に充てていた。

「面談中にすみません。先生そろそろ夕食です」
一ゼミ生が声をかけに来てくれた。私は皆を待たせてはなるまいと、急ぎ足で野外炊飯上場へ向かった。
そこには、既に食事を始め懇談をしているゼミ生たちがいた。

夕食後のプログラムが始まる前、ゼミ生たちに問いかけた。
「野外炊飯場に着いたとき、みんなが既に食事を始め楽しそうに懇談している姿に、僕は正直絶句したよ」と。
礼節については特に厳しく接している。皆の顔色が変わった。

一日のプログラム終了とともに、食事担当者の女子学生が私のところに来た。大粒の涙をポロポロとこぼしながら、
「先生ごめんなさい。私が皆に早く食事を始めるように指示を出したんです。私が悪いんです」
小さな背中に全責任を背負っていた。

高校を出たての18歳の人間が、あれだけの人数の食事を考え、時間内にまとめなくてはならないというのは、それだけでも大変なことだ。正直そこまで気を回すのは難しい。
私が残念だったのは、上級生たちが周りにいながらそのような結果になってしまったことである。新ゼミ生は、やるべきこと・「役割」をやっていた。上級生が、やるべきこと・「役割」を怠ったのである。

その場における、自分の「役割」をもっともっと意識し、結果に結びつける力をしっかりと身につけてほしい。

私の「役割」は、いつも叱ることばっかり。
つらいつらい・・・

2002年10月
#038 役割