Nishida Koji ブログアーカイブ

No.18 「これはボケなのか?」

hitorigoto

大方の男性は女性には美しくいてほしい、と思っているはずだ。私などは特にその趣が強く、近年の「大和撫子」達の振る舞いには、正直がっかりさせられることばかりである。
その典型的なもの・・・
それは、公衆面前での「お化粧」である。
電車に乗ると、若い女性が平気で化粧をしている姿はめずらしくなくなった。おそらく待ち合わせ場所に着くまでに「表面的に」美しくなっていれば、それでいいのであろう。化粧に勤しんでいる彼女達からは、恥ずかしさのかけらも窺い知れないのだから。

「恥」とは、読んで字のごとく心に耳を傾けることである。
自分の心に耳を傾けることによって、己の行為を戒めることを意味する。彼女達にも、かつての日本人女性が大切にしてきた奥ゆかしさは、きっと心の奥底に眠っているはずなのだが・・・
などど悶々としていたある日、ある医者の記事に目が留まった。

前述の化粧を含めた最近の若者達の理解し難い一連の行動は、一種の「ぼけ」であるというのだ。本来人間は「恥ずかしい」と思う気持ちから色々な行動を控えるのだが、彼らにはその「恥ずかしい」と感じる脳神経細胞が未発達のままだというのである。
その記事によると恥ずかしさをつかさどる脳神経は前頭葉に集中しており、前頭葉の発達は、幼年時代の過ごし方に密接にかかわると書かれている。
「幼少期に外で思いっきり遊ぶこと」
これが前頭葉の発達には欠かせない、と結論付けてあった。

日本の子供達は本当に外で遊ばなくなった。少子化が一因であることは間違いないが、それにしても子供が外で遊んでいる姿はめっきりと減った。
この医者の記事が本当だとすれば、「ボケ老人」ならぬ「ボケ若人」が益々増えるということである。

この記事から納得させられることは多々ある。
しかし、私はこう信じたい。
長い年月をかけて大切に受け継がれてきた文化や美徳は、そう易々と人の心からなくなるものではない。人の心の「奥深さ」は計り知れないものである。

問題は、若者達にその「奥深さ」を感じさせる環境がなくなってしまっていることである。
人を育てる「環境」を本当に見直さなければ・・・

ボケだらけの国には、絶対にしたくないものだ。

2001年2月
#018 これはボケなのか?